ニュースリリース

2011年(平成23年)

2011/10/21

「あかりの日に寄せて」 川口 久美雄

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 「あかりの日」も1981年に制定されて以来今年で31回目を迎えました。毎年灯火親しむこの時節に「あかり」に対して、多くの皆様が様々な角度から関心を持ち、身近な「あかり」を見直してみることは大変貴重なことです。また、私ども照明にたずさわるものといたしましてもこの日を契機に「あかり」に対する基本的な考え方や問題点、ユーザーのニーズなどを整理し、その必要とされるものを事業や製品に吹き込んでいくことは誠に意義のあることと信じております。
 わが社は社会に「あかり」を提供する照明事業と「でんき」を配給する配電事業の2つを機軸として、製品の開発・供給に邁進してまいりました。来年2012年には創業50周年を迎えることとなりました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と感謝しております。
 われわれは「あかり」を中心として、エネルギーの配給元から実際に照明する端末の照明器具までを担い、これら事業の深さと幅をこの分野において遺憾無く発揮していると自負しております。製品のコンセプトには受電から負荷機器への供用までトータルとしての使いやすさと省エネルギーへの十分な配慮があります。そういった技術の蓄積により早くからLEDなど新しい照明デバイス、新光源に果敢にチャレンジしております。本年3月に供用された阪神高速8号京都線(鴨川東~上鳥羽)には、わが社の省エネ、高耐久、長寿命技術が評価され、LED道路照明器具112台(定格消費電力177W)が採用されました。
 さて、2011年3月11日に東北地方を中心とする地域で大震災が発生、続いて防災上の想定をはるかに超える巨大な津波が沿岸に押し寄せ、1万5千人を超える貴重な命が喪失しました。さらにその直後、福島原発の原子炉建屋が爆発、直接の放射能汚染の問題を別にしても首都圏においては計画停電が実施され、一部列車の運休や公共施設の間引き点灯や照度ダウンなど、今までにない相当量の節電が要求されました。また、今回の事故を契機に世論には脱原発の意見が多くなり、全国の原発の幾つかが稼働延期や中止とされた場合、従来の電力供給量の維持はさらに難しくなります。したがって省電力化の問題は本年以降、恒久的に進めざるを得なくなりエネルギー対策としての照明の消費電力削減は重要なテーマとなりました。わが社ではこれらへのダイナミックな対応を大きなミッションととらえ、さらなる電力の消費抑制技術、資源の代替技術、効果的な照明手法などハード、ソフトの両面より開発してまいりますのでご期待ください。
 最後になりましたが、「あかりの日」が今後も照明の重要性を広く啓蒙し、正しい照明のあり方を考え、豊かでやさしい生活環境をつくるためのモチベーションとならんことを心より念願し、関係各位のますますのご活躍をお願い申し上げます。