絶対に止めてはいけないもの。

分電盤製造での最終確認

社会生活の心臓部をになう「でんき」と、街や道路を照らす「あかり」。

存在自体があたりまえなだけに、計り知れないほどの「安全と安心」を背負っている。その責任感とプライドは、因幡電機製作所というチームが一丸となれる、最大の原動力だ。

そして、ときには大胆なチャレンジへと背中を押してくれるエネルギーにもなる。

日本で初めての、
LED道路照明をつくるぞ!

照明事業部長、内山好申

それはまだ、家庭用LED電球が普及しはじめたころ。市場からは「道路照明にも、LEDを採用できるのではないか」という要望があがっていたものの、どの企業も沈黙をまもっていた時期だった。

たしかにLED電球は、当時でも4万時間の長寿命といわれていた。
しかし、道路照明として必要な明るさを高めれば、器具本体の温度も高くなってしまう。それによって周辺機器が持たないのではと危惧されていたからだ。
高速道路の交通をささえる照明として、ほんとうに必要な明るさと耐久性を担保できるのか。新しい試みだけにどうしても慎重になる。

「理論的にできることは分かっていたんです。でも、光源の寿命を左右する温度コントロールをどうするか。何度も何度も試作をくり返して、これならいけるだろうと」。
当時、営業部門にいた内山は、設計チームの苦労を知っている。

そうして名乗りをあげたとき、競合各社がおどろいたのは一番乗りという理由だけではない。
それまで因幡電機製作所といえば、屋外照明器具ではOEMというポジションだったからだ。

2009年2月、ついに日本で第一号のLED高速道路照明が点灯。
それからの因幡電機製作所は、LED屋外照明とポールの両方を手がける唯一のブランドメーカーとして、業界の地位を確立することになる。

実績がちゃんと物語ってくれる。

LED発光素子の基盤

「当時、LED電球は明るさが落ちていくとか、不点(点灯しない)が起きると言われていたんです。私たちも4万時間をなんとか超えてやるという思いで開発したのですが、なんと10年以上経過した今でも明るさを落とすことなく点灯しているんですよ」。
当時をふりかえる設計者たちは、明るく誇らしげだ。

社会に求められる製品を
コツコツとつくる。

羽曳野工場、製造工程

もちろん、いつも上手くいくわけではない。何回もピンチを乗り越えてきた。
それでも大手メーカーと競り合っていくためには、社会でもとめられる製品を形にして前へ進むしかない。そのための知恵と工夫が、結果的には強みとなっている。

照明でいえば、
脅威を増していく自然災害に対応する耐久性能。
交通事故発生時にも落下防止につながる工夫。
環境配慮から光害に対応した製品。
配電盤なら、
施工性や人手不足という、現場の問題に配慮した工夫の数々。

「最近、みんなの発想がね、おもしろくなってきましてね」と社長は楽しそうに語る。
これから巻き起こされる、サプライズの数々が見えているかのように。

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